2026年1月20日

前回のコラムで、過敏性超症候群の方のお腹の張りは実際にはお腹のガスが増えているのではなく
ガスの分布異常(腸の一部にガスがたまりやすい)
腸のガス排出運動の乱れ
内臓の知覚過敏(少しの刺激でも強く感じてしまう)
といった要因によって生じている可能性が高い、
と結論づけられている、という話をしました。
では実際にはどんな治療を行うのでしょうか?
まず、一定年齢以上の方で大腸カメラを受けていない方は過敏性腸症候群と診断をするために大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を行う必要があります。特に大腸がん家族歴や体重減少があれば尚更です。
そのうえで、大腸カメラで異常がないにもかかわらず異常なお腹の張りや放屁の増加などがあれば過敏性腸症候群(特にガス型過敏性腸症候群)として治療になります。
便秘、下痢があれば便秘薬や下痢止め、さらにガスモチンなどの腸の動きを良くするお薬を投与することもあります。
しかし、一般的な薬が著効するケースは少なく食事の工夫や運動習慣の改善も必要です。また過敏性腸症候群は「治す」というより「上手に付き合う」という疾患ですから、自身のお腹の状態がパーフェクトでなくても、それを許容していくことも重要です。
例えば下痢でお腹が張りやすい、という方には
発酵性食物繊維が「適量」あることが大切なので
水溶性食物繊維
オートミール
大麦(βグルカン)
ごぼう
にんじん
海藻(わかめ・昆布)
サイリウム(オオバコ)
などがおすすめです
② レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)
は下痢でお腹が貼る方には特に有効とされます。
冷やしたごはん・おにぎり
冷やしたじゃがいも
豆類(ひよこ豆、レンズ豆)
青バナナ(日本ではやや難)
また
肉中心より、植物性+魚介寄り
がいいとされます。
ただし、効果があるといって過剰摂取は禁物ですので、少量ずつ毎日摂取をしてみてください。